メニエール病とは？

1861年、フランスの医師プロスペル・メニエールが「めまい」の原因の一つに内耳性のものがあることを報告した。このことから、耳鳴り・難聴・耳閉感・激しい回転性のめまいの4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患を「メニエール病」と呼ぶようになりました。

メニエール病は、医療費助成のある特定疾患治療研究事業対象の疾患ではないのですが、厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。上記の４症状は、同時に起こると同時に、症状が一旦治まってもその一連の症状を数日から数ヶ月の間隔で繰り返すのが特徴となっています。あと、メニエール病を発症しているとき、吐き気・嘔吐・冷や汗・顔面が蒼白くなる・動悸・異常な寒気・暑さなどの温感異常・聴覚補充現象(聴覚のリクルートメント現象)などの症状が起きる場合もあります。

メニエール病の手術をする人は、症状が発症した人の10％くらいです。その理由として、残りの90％の人たちは、手術をせずに回復する場合が圧倒的に多く、内リンパ嚢開放術や前庭神経術の手術を施して、めまいなどの症状は改善されても聴覚障害が改善されるとは限らないからです。

しかし、難聴は放っておいて悪化すればするほど治りにくく、めまいなどが完治していなければ危険であるため、専門医に診断してもらう必要はあります。